Vol.40:2013/10/22 「6年越しの政策実現」 西田まこと通信

6年前の2007年3月23日、私は参議院の財政金融委員会で「特別会計にたまった積立金はそのままとせず、国の借金を減らすために使うべきである」と提案し、粘り強く取り組み続けてきました。ついに、その提案が実現することになり、行政のムダ削減を一歩前進させる事ができました。

提案当時、財務省幹部からは否定的な答弁ばかり。それでも、頑張り続けることができたのは、「西田がんばれ!」と応援し続けてくださる皆様がいるからです。

具体的には、外国為替特別会計にある「積立金」(別名「埋蔵金」)を特別会計に積み立てておくのではなく、膨大な借金の返済に当てる、という法改正案が、今国会に提出されます。この改正により、今後5年間で約15兆円(1人当たり約15万円)の国の借金が減ることになります。

特別会計は、かつて塩川財務大臣が「母屋(一般会計)では粥をすすっているのに、離れ(特別会計)ではすき焼きを食べている」と批判したように、各省庁の“別ポケット”になっています。国会の監視の目も届きにくくなっています。

公明党は、前の自公政権時代より、この特別会計の改革に乗り出しました。平成18年度には31あった特別会計を17にまで整理縮小し、平成25年度までにその支出を17兆円から8兆円まで減少させる事ができました。

行政のムダをなくすことは、いわゆる「仕分け」のような一時的なパフォーマンスだけでは、できません。地道に、粘り強く取り組み続けるしかないのです。ムダをなくす戦いはまだまだ続きます。私たちの子や孫に、莫大な借金のツケを回さないよう、これからも責任を持って取り組んで参ります。