Vol.31:2011/11/30 「二重ローン救済法・成立」 西田まこと通信
11月21日、議論を始めて6ヶ月、私が発議した議員立法「二重ローン救済法案」が、ついに衆参両院を通過、成立。
被災地の中小企業の復活と、働く場の再生に向けて、大きく動き始めます。
反対する与党のかたくなな姿勢を前に、「もうだめか」と思う場面も少なくありませんでした。
しかし、被災地で出会った工場も自宅も流され、途方に暮れている中小事業者のご家族の顔が浮かび、奮起して再び長い交渉に臨みました。
この法律は参議院で発議され、参議院を通過し、舞台は衆議院に移っていました。
与党が圧倒的多数を占める衆議院では審議は進まず、いわゆる店ざらし状態が続いていました。
粘り強い交渉の末、与野党双方が歩み寄り、このたびの成立となりました。
この法律では、過大な債務(借金)に苦しむ中小企業の債務の負担軽減を定めています。
法律に明記されたことで、時の政権運営に左右されず、長きにわたる復興支援が約束されます。
また、新たな機構で債権を買い取る際には、金融機関からの新規融資を義務づけています。
対象も中小・零細企業や農林水産業、医療機関と幅広くなっています。
本当に被災地の中小企業が再建され、地域のコミュニティが復活するまで、きちんと目を光らせていかなければ、発議者の責任を全うしたことにはなりません。被災地の皆様に寄り添い、使い勝手のよい新たな機構づくりにさらに努力を続けます。