201-参-行政監視委員会-003号 2020年06月01日

○委員長(川田龍平君) この際、国と地方の行政の役割分担に関する小委員長から小委員会の活動経過について報告いたしたい旨の申出がございましたので、これを許します。西田小委員長。

○西田実仁君 国と地方の行政の役割分担に関する小委員会の経過について御報告申し上げます。
 行政監視委員会は、法案審査や国費の使途といった観点による調査にとらわれない横断的、多面的な観点からの調査を着実に行う役割を担っております。国と地方の行政の役割分担に関する小委員会は、平成三十年以来の参議院改革の一環として、参議院の行政監視機能の向上を目的として、本年四月十三日に設置されました。小委員会は、その機動性を生かして、国と地方の行政の役割分担についての調査を深めつつ、行政監視委員会の活動を充実させるための視座や論点を提示していくことが使命と認識しております。
 去る四月十三日及び五月二十五日に開会した二回の小委員会では、行政においては、国と地方が適切に役割分担するとともに、密接に協力していくことが必要であり、国全体を通じた施策の一貫性や公平性に留意しつつも、各地域が有する特色や事情を考慮することや、地方の自主性、自立性を尊重することが大切であること、また、現下の新型コロナウイルス感染症対策においても認識されたように、国と地方が適切に役割分担、連携して一体となって取り組んでいくことが施策の効果を上げる上で重要であること、さらに、交付金や通知、事務連絡、行政計画などは、施策の一体性、実効性を維持するために取られる行政手法であるが、地方自治体の財政力や人的体制の差、地理的特性、人口減少、高齢化といった地域ごとに異なる実情や、地方自治体の業務負担を考慮してきめ細かく対応していくことが課題であることなどについて議論が行われました。
 今後とも、国と地方の行政の役割分担をめぐる問題について、議論を深めることが望まれております。
 以上、御報告申し上げます。

○委員長(川田龍平君) 以上で小委員長の報告は終了いたしました。
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